返信の仕方
私が数年前に結婚式を行ったときに気になったのが、
招待状の返信についてです。招待状の返信方法によって、
相手の方のことがなんとなくわかるような気がします。
たった1枚の返信ハガキでしたが、それくらいマナーが
よくにじみ出るものだと実感しています。
返信をしない
まず一番困ったのは、返信ハガキが返ってこないことでした。
お返事まで1ヶ月の猶予があり、挙式までも2カ月の余裕を持って発送しました。
もちろんどのゲストにも、突然招待状を送りつけたわけではなく、
前もって招待状を送る旨を伝えてありました。
それでも期限を過ぎてもハガキが返ってこないものがいくつかありました。
余興をお願いしていた、とても親しい友人からの返事が無く、
だけど本人は出席する気満々だったので、それとなく返信ハガキのことに触れてみると、
「え?わかってるから返事出さなくていいと思ってた」とのことでした。
その気持ちもわかりますが、招待客が何人もいるので、
その返信ハガキがゲストブックとしてとても活躍するのです。
人数の把握のためや、リストアップするときなどに必要となるので、どんなに親しくても、
出席することがわかっていたとしても、ちゃんとハガキは返すべきです。
宛名書きのマナー
宛名には、新郎新婦の名前(もしくは両親の名前)が記載されている、
その名前の下には「○○行」という形で書いてありますね。
通常は、そのところをしっかりと一つではなくてちゃんと二重線で消し、
「様」と書いておくことがマナーです。
また、裏面の「ご出席」というところも、「ご」を消して、
「出席させていただきます」と直すようにと、マナー本に記載されています。
こうった基本的なマナーができていない人も多くいました。
意外に年配の人ができていないケースも多く、
そんな返信ハガキを見るたびに、何となく気分が下がりました。
逆に全く知らない人でも、こういったマナーがきちんとできている人や、
ハガキに「楽しみにしています」などと一言メッセージが書かれていると、
そのゲストに対して安心感が持てます。
やはりこういったちょっとしたマナーができているかどうかで、
その人のなりがわかるな~と、招待する側に立って実感しました。
招待状をしっかりと見ていない
招待状には色々なことが記載されています。結婚式を行う場所や時間はもちろん、
バスなどの移動手段が必要な場合は、そのことに関しての記載などがされています。
私の場合は、受付で込み合ってしまったりすることを避けるために、
事前に記帳用のゲストカードを招待状の中に同封し、
自宅で記入して持ってきていただくという形をとりました。
しかし、それをしっかりと読んでいない方がやっぱりいらして、
ゲストカードを持って来なかったり、記入していなかったり…という方がみえました。
いくら結婚式に招待され慣れていても、今の結婚式の形はだいぶ多様化しているので、
しっかりと目を通し、わからないことがあれば、早めに新郎新婦へ尋ねるのが良いでしょう。
招待状は文字だけのやりとりなので、招待する側もされる側も、
その内容や対応によっては人格まで評価されかねません。マナーをしっかりと身につけ、
相手のことを思いやった対応を心掛けるべきだと思います。