結婚式でスピーチを頼まれたら、どうしますか?
まず拒否する、断れずに慌てる、適当に思いついたネタを話す。
これでは、誰も嬉しくも楽しくもありませんね。
作法というと難しく聞こえますが、人として、こうして欲しい、
という流れは何にでもあるものです。
まず、拒否しないことが重要です。
結婚式自体がポジティブに進めるべきイベントですから、
マイナスオーラを発する言動は慎みましょう。
でも、どうしてもシャイでスピーチが苦手な人もいるでしょう。
その場合は、その事情を話し、それでも是非あなたにお願いしたい、
と言われた場合は受けましょう。
話しべたなのを承知で依頼されたのですから、もう遠慮することはありません。
当日話すときは、うつむいたまま原稿を丸読みという態度はNGです。
緊張して話すことを忘れるといけませんから、この話、この話、
程度にまとめたリストを手に持ち、自分の言葉で話せば思いが伝わります。
前に立ったら、最初にゲストをぐるっと見回し、自分の方へ注意を向けます。
そのときに、せいいっぱいの笑顔を向けるようにしてください。
それだけで、話が下手でも気持ちが伝わりやすくなりますから。
話すときは、ゆっくり、はっきり、
聞き取りやすいしゃべり方をするように注意してください。
語尾がぐちゃぐちゃ・・・と早口になり、何を言っているかわからない
しゃべり方や、もごもご低い声でのしゃべり方や、
抑揚をつけすぎてヒステリックに聞こえるしゃべり方はいだだけませんね。
この話し方は、普段から自分の話声を録音して聞いてみると、
勉強になりますよ。
意外と早口だな、と感じることは多いでしょう。
よく劇団員の方が、アエイウエオアオ カケキクケコカコ!とやっていますが、
歯切れの良い、聞き取りやすい発声法を勉強するにはもってこいですね。
それから、笑声(えごえ)という言葉をご存じでしょうか?
口角を上げ、笑顔で喋ると、自然に明るい前向きな声になりますから、
一度、むすっとした顔で喋る声と比べてみてください。
サセシスセソサソ タテチツテトタト! あなたの声は、笑声になっていますか?
ぜひ、大げさなくらいの笑顔で、鏡を見ながら、やってみましょう。
発声ができたら、次はスピーチの内容です。
ひとこと、自己紹介。
新郎・新婦に関するエピソードを2つほど。
お祝いの言葉をひとこと。
これで、3分程度にまとめると良いでしょう。
長く喋るのが良いと勘違いしている人も多いですが、
人の注意力はそう長くもつものではありません的を得た内容で、簡潔に。
これが理想ですね。
決して暴露話や、封印してある過去の話は持ち出さないように。
どんな考え方・立場の人が同席しているかわからないのですから、
無難な前向きな話題にまとめるよう、注意してください。
声も内容もできたら、あとは姿ですね。
歩く時や話す時は背筋をのばし、しっかり前を向いてください。
緊張がひどいなら、深呼吸しても良いでしょう。
吐くほうを長くすれば、副交感神経を働かせることができるので、
気持ちが落ち着きますよ。